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一戸建てのお庭で目指す美しい家庭菜園「ポタジェガーデン」の作り方

「自宅の庭で収穫した新鮮な野菜やハーブを使って食卓を豊かに彩りたい」
「キッチンやリビングから美しく豊かな植物たちを眺めたい」

新築一戸建てを検討しているときは、インテリアはもちろんお庭のイメージもたくさん膨らみますよね。野菜やハーブを育てて、食卓を彩りたい! という方にオススメしたいのが「ポタジェガーデン」スタイルのガーデニングです。

そこで今回は、ポタジェガーデンの基礎知識から新築時のエクステリア工事で準備しておきたい花壇など、日本で作るポタジェガーデンにオススメの植物の組み合わせまでわかりやすく紹介します!

ポタジェガーデンとは?

ポタジェガーデンとは「1年を通して野菜や果物、ハーブなどを収穫しながら、見て楽しめるさまざまな草花と寄せ植えで作る家庭菜園」のこと。

ポタジェはフランス語の「potager」です。この一語で「家庭菜園・野菜畑」を表す名詞でもあり「食用の植物」「野菜を植えた」という形容詞でもあります。

効率よく野菜を大量に収穫する目的の「野菜畑」だけでなく、見た目の美しさ・鑑賞性も重視する「菜園」であることがポタジェガーデンの特徴です。アメリカでは「キッチンガーデン」とも呼ばれます。

ポタジェガーデンの魅力が活きるレイズドベッドスタイルの花壇

ポタジェガーデンの特徴である「見て楽しめる・収穫して楽しめる花壇」の魅力を最大限に生かすには、やはりキッチンやリビングダイニングから眺められ、気軽に野菜を収穫できるような花壇のしつらえがポイントです。

花や野菜など多品種を寄せ植えすることを考慮すれば、日当たりのよさは重要となります。多様性を考慮し、花壇の一部分は日陰になるように背の高い樹のそばに配置するのもよいでしょう。

ポタジェガーデンには「レイズドベッド(Raisedbed)」と呼ばれる多種多様な植物を育てるのに適した花壇のスタイルがオススメ。日本語では「立ち上げ花壇」「ベンチ栽培」などといいます。

どの方向からでも花壇の中に手が届きやすいよう、1辺を1.5m程度に抑えた区画を作り、周囲を木・レンガ・石などで囲って土を入れ、地面よりも15~60cm程度地面を上げて作る花壇です。

ガーデニング作業をしやすくするため、4辺のうち少なくとも3方向からアクセスできるように配置。2つ以上の区画を作るときは、区画の間に少なくとも50cm以上の通路を設けましょう。ポタジェガーデンの多くは、花壇や通路、柵などを格子状に配置したデザインを採用しています。

最初に花壇を作る手間は必要ですが、高さが上がることで鑑賞もしやすく、ガーデニングの作業効率がよくなり、また水はけ・日当たりがよくなることで植物の生育にもよいというメリットがあります。

また、ポタジェガーデンにホースが十分届く位置に水道栓を設けることを忘れずに! 散水栓を配置し、夏場の朝晩の水やりの労力を減らすとガーデニングがぐっとラクになります。

日本のポタジェガーデンにオススメの植物

ポタジェガーデンの「少しずつ収穫を続けながら植物を入れ替えていく」花壇づくりに欠かせないのが、植物の上手な組み合わせ方です。

ポタジェガーデンで植物の組み合わせを考えるときに欠かせない「3つのポイント」と、そのポイントを実現する日本の気候に合った植物の組み合わせ例を参考に「わが家のポタジェガーデン」のプランニングに挑戦してみてください!

鮮やかな色の組み合わせを試す

効率よく野菜を大量に収穫したい場合の野菜選びと全く異なるのが「野菜そのものを鑑賞する要素として考える」という点です。

ユニークな色のトマトやパプリカ、葉の模様が美しいレタス、同じキャベツでもグリーンと紫を交互に植え替えるなど、植物同士の色の組み合わせを楽しみましょう。

支柱や柵で高さにバリエーションをつける


ポタジェガーデンの目的の一つ“観葉植物としての美しさを感じられる”を実現するために、ポタジェガーデンに取り入れたい要素のひとつが「高低差」です。

平面的ではなく立体的に植物を組み合わせることで、小さいレイズドベッドでも奥行を感じさせることができます。支柱にツルを這わせる、トウモロコシなど背の高い植物を活用するとよいですね。

コンパニオンプランツで元気に育てる

コンパニオンプランツとは、野菜や花を一緒に植え付けることで、育てたい作物によい影響を与える植物のことです。

たとえば、アブラムシやハムシといった害虫を遠ざける働きがあったり、病気を防いだり、生育を促したり、ハチや蝶などの受粉を媒介する益虫を呼んだりといった働きをします。

少量多品種の混栽をするポタジェガーデンには欠かせない工夫です。

春と秋に最盛期があるマリーゴールド

コンパニオンプランツの“代表格”といってもいい「マリーゴールド」はさまざまな植物と相性がよい一年草です。キャベツやカボチャ、キュウリ、ジャガイモ、トマト、ピーマン、レタス、ニンジンなど「庭に植えたい野菜」の多くがマリーゴールドからよい影響を受けます。価格も安価で手に入れやすく、植え替えしやすい点が初心者にもぴったりです。

夏野菜に組み合わせたい長ネギやニラ

長ネギやニラは病害虫の予防効果があり、トマトやキュウリといった人気の夏野菜と一緒の植え付けにぴったり。なお、ニラに葉の形が似ている水仙は有毒植物なので一緒に植え付けたりしないように気をつけましょう。

そもそもの基本ですが、ポタジェガーデンでは人体に有害な成分をもつ植物を植えることは避けてください。

バジルやコリアンダーなどの香草

料理に少し添えるだけで華やかになる香草類も代表的なコンパニオンプランツです。バジルとトマトは料理の組み合わせだけでなくコンパニオンプランツとしてもよい組み合わせです。

ポイントをおさえて、理想のポタジェガーデンを作ろう!

「ポタジェガーデン」は、一年中野菜と花を絶やさないガーデニング。なかなかハードルが高く感じられてしまうと思います。

ガーデニング初心者の方なら、まずは小さな面積で2、3種類の花と野菜や香草を組み合わせてみるところからスタートしてみてはいかがでしょうか。

彩のバランスを見たり、育ててみたい品種を取り入れたりして、少しずつ自分だけのポタジェガーデンを作り上げていってくださいね!

 

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