新生活をきっかけに“家事スケジュール”を作ってみよう
「新居に引っ越しをしたら、できるだけ家事をためずにきれいな状態をキープしたい! 」
家族みんなが同じ気持ちになれる新築一戸建てへの引っ越しは、絶好の“家事の見直し”タイミングです!
この機会に、家族で家事を分担する仕組み「家事スケジュール」を作ってみませんか?
家事スケジュールってなに? どんなことを決めたらいいの? うまく家族で分担するコツは? など、初めて家事スケジュールについて調べている方向けにご紹介します!
「家事スケジュール」って何のために決めるの?
家事を、「炊事・掃除・洗濯・買い物」という分類でイメージしていませんか?
しかし、朝起きてカーテンを開け、コーヒー用のお湯をケトルで沸かし、リビングダイニングのエアコンと床暖房の電源をいれ、庭の常夜灯は消す……といった「家事というほどのことでもないけれど、毎日やらなくてはならないこと」がたくさんあります。これだって、立派な家事です。
しかも、これらの家事は「やらない家族」にはまったく目に触れないため「家事」としてその存在に気づかれることすらありません。
いくら簡単でも、どんなに短時間で済むことでも積み重なれば大きな負担になってしまいます。それなのに誰にも気づかれず、しかも激務や体調不良でルーティーンができなくなれば途端に一日の家事の流れが滞ってしまいます。
スムーズに家事を進めるために必要なのが、「家事スケジュールの作成」なのです!
家事スケジュールの基本は「家事といえないまでの小さな家事を見える化・共有化する」こと。
たとえば「お風呂掃除」ひとつとっても、タイミングによって細かく分けられることはたくさんあります。
- ●入浴後換気扇を回す
- ●バスマットを干す
- ●歯磨きをする前に洗剤を吹きかけ、歯磨き後水で流しておく
- ●水滴をワイパーで落とす
- ●排水溝のこすり洗いは週1回
- ●鏡を磨くのは月に1回
- ●シャンプーやボディースープを補充する
コツは、できるだけ「細かく・具体的に」書き出すことです。
週に1度、月に1度といった毎日ではない家事は「月末の土曜日」など目安となるタイミングを決めてしまうと“うっかり忘れ”を防ぐことができます。不定期にしなければならないこともチェックリストに忘れずに入れてくださいね。
家事タスクの削減と分担を考える
細かい家事タスクを「見える化」したら、次はそのなかで本当に必要な家事だけを残します。
頻度を落としてもいい家事、もっと簡単に代替できる家事はありませんか?
- ●アイロンがいらないシャツやタオルハンカチにする
- ●下洗いが必要な淡い色の靴下は処分して、仕事用の靴下はすべて同じタイプに揃える
- ●食事のメニューサイクルや副菜リストを作り、メニュー決めに迷う時間を減らす
- ●布巾をやめ、ペーパータオルで食器を拭く
- ●干したハンガーのまま収納できるようにして畳まない
- ●水やマスクなど毎日使う消耗品は定期便で届くようにする
- ●照明のON/OFFにタイマーを使う
- ●洗剤自動投入の洗濯機に買い替える
- ●キッチンのゴミうけをなくして、ビニール袋にその都度捨てる
- ●ゴミ箱の数を減らしてできるだけ1カ所のゴミ箱に捨ててもらう
- ●布団の天日干しをやめて布団乾燥機を使う
- ●トイレットペーパーやキッチンペーパーを3倍巻きにする
- ●1カ月分の夕食ルーティーンを決めてしまう
小さなことの積み重ねも、集まれば膨大な時間になります。
家事タスクの洗い出しをした後、家族みんなでそれらの家事タスクを簡単にする方法がないか、みんなでアイデアを出してみると新鮮な視点で家事タスクを減らせるかもしれません!
「家のきれいをキープしたい! 」と家族全員が思う新居引っ越しタイミングを活かそう!
家事タスクの洗い出しと共有・削減が済んだら、いよいよ家族での分担の話し合いです。
進学、引っ越し、転勤など「新生活」をきっかけに生活を見直そうという気持ちになりやすいタイミングは家事分担見直しの絶好の機会。それが「新築一戸建て」という「きれいな家」を大切にしたいと、みんなが思うタイミングならなおさらです。
分担のコツは、それぞれの生活スケジュールのなかに組み込んでいくこと。
たとえば残業の日や時間が読みにくいフルタイムの仕事をしている人に「毎日の掃除」を担当するのは現実的ではありません。しかし「夕食を食べ終わったら除菌ウェットシートでダイニングテーブルを拭く」なら毎日無理なくできそうですよね。
小さなお子さんでも「朝新聞を取りに行ってテーブルに置いておく」「小学校から帰ってきたら靴をそろえる」といった安全なタスクから任せてみましょう。
もちろん、家族の成長や生活の変化に合わせて、毎年見直していくのもオススメです!
家事スケジュールの例
家事スケジュールに必要な項目は
- ●タイミング
- ●担当
- ●家事タスク(できるだけ具体的に!)
の3種類です。
全員が慣れて習慣化できるまで、チェック表を付け加えるのもよいですね!
具体的に書けば書くほど「今までどれくらいの見えない家事タスクがあったか」家族と共有できます。キレイをキープするためには、毎日のちょっとした清掃・整備が何よりも大切。家事タスクを細切れにして「ついでにちょっとやっておく」掃除スタイルを定着させてしまいましょう!